「話せるのに書けない」を解決したブログ運用事例|製材会社の場合

現場の話を聞けば、一時間でも二時間でも語ってくれるオーナーさんはたくさんいます。

「昔はこんな依頼があってね」「この材は扱いが難しくて」
そんな話を直接聞いていると、ネタに困るはずがないと感じます。

ところが、「ブログ用の文章にしてください」とお願いすると、途端に手が止まる。
「何を書けばいいかわからない」「そもそも、書くほどのネタがない」

これは、私がホームページ制作を担当した志田製材さんに限らず、
多くの事業者さんに共通する悩みです。

私がやっているのは、

【オーナーさんの頭の中にすでにある話を、仕組みを使って引き出すこと】です。

今回は、「志田製材有限会社」さんのブログ運用を例に、その具体的な考え方と改善のプロセスを紹介します。

目次

原文(Before)

オーナーさんからのコメントは、
「お客さんから預かった米松の修正挽きです。」
という「ひとこと」でした。


この一文は、作業の「今」を捉えています。
ただ、ブログを見た人は、「だから何?」と感じるかもしれません。

・どういう経緯で、この作業を行っているのか
・修正挽きとは、どのような作業なのか
・誰にとって、どんなメリットがあるのか

これらが書かれていないと、関係者以外には少し分かりづらい内容になります。
そこで、オーナーさんの頭の中にある話を引き出しながら、作業の背景がイメージできるような記事に再構成しました。

ブログ掲載記事(After)

お客さんからお預かりした米松(ベイマツ)の修正挽きを行いました。
米松は、**梁(はり)や桁(けた)**など、建物を支える部分によく使われる木材で、しっかりとした強度が特長です。

今回の作業は、特別な加工を施すというよりも、
サイズを整え、使いやすい状態に挽き直す、ごく基本的な修正挽きでした。

とはいえ、木材は長く保管していると、反りや歪みが出ることもあり、
そのままでは使いにくい場合があります。
そうした材を、もう一度使える形に整えるのが修正挽きです。

志田製材では、新しく仕入れた丸太を挽くだけでなく、
お客さんがすでにお持ちの材木の挽き直しにも対応しています。

「昔に買った材がある」
「現場で使う前にサイズを整えたい」
など、用途に合わせた加工が可能です。眠っていた材木を無駄にせず、もう一度活かす。
その選択肢があることを知ってもらえたらと思います。


このように、写真一枚と、それを語るオーナーの「ひとこと」を種子として、奥に秘められた思いや背景を文章として引き出しています。

単に「今の状態はこうです」と伝えるのではなく、その写真が持つストーリーを、ニュアンスを変えずに整理し、読み手に伝わる構成と表現に整える。

そうすることで、読む人が状況を具体的に思い描けるようになり、仕事の中身が正しく伝わるようになります。

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