Windows10サポート終了まであと30日 ― いま準備すべきこと
Windows10のサポート終了まで、いよいよ残り30日となりました。
「期日を過ぎたらすぐ使えなくなるの?」「直前の対応でも間に合うの?」といったお問い合わせが、9月に入ってから特に増えています。
今日はその疑問にお答えし、安心してパソコンを使い続けるためのポイントを整理してみます。
1.最初に結論
まず結論から。
「できれば10月14日までに対応してください。ただし期限を過ぎてもすぐに壊れるわけではありません。しかし、放置すればするほど危険は増します。」
この「危険」とは何なのかを理解していただくことが大切です。
2.サポート終了の意味
マイクロソフトがいう「サポート終了」とは、次の3つの更新が止まることを意味します。
(1)使いづらい部分を改良する更新
(2)不具合(バグ)を修正する更新
(3)ウイルスなどの攻撃に備えるためのセキュリティ更新
1と2は、多少不便でも大きな問題にはなりません。
しかし3つ目の「セキュリティ更新」が止まると、危険な穴を放置することになり、そこを狙われると取り返しがつかなくなります。

3.家に例えてみましょう
この状態を「家」に例えてみます。
(1)住みやすくするためのリフォームが止まる
(2)老朽化した場所を直さなくなる
(3)玄関や窓のカギが壊れても交換されなくなる
どうでしょうか?
雨漏りや壁のひび割れは、しばらく放置しても生活できます。
しかし玄関や窓のカギが壊れたままだと、泥棒に入られても不思議ではありません。
サポート終了後のパソコンは、まさに「カギが壊れた家」に等しいのです。
4.ウイルスに侵入されたらどうなる?
泥棒にあたるのが「ウイルス」です。侵入したウイルスはこんな被害をもたらします。
(1)パソコンを壊して使えなくする
(2)個人情報やカード情報を盗む
(3)あなたになりすまし、家族や友人をだます
特に2と3は、自分だけでなく周囲の大切な人に迷惑が及ぶため深刻です。

5.ウイルスはどうやって来る?
攻撃のパターンは主に3つです。
(1)お金になりそうな相手を狙い撃ちする
(2)無差別に大量のパソコンを攻撃する(数うちゃ当たる方式)
(3)すでに乗っ取った誰かになりすまし、その知人・友人を次々に攻撃する
2と3は「誰でも被害者になる」可能性があります。
つまり「自分は狙われていないから大丈夫」とは言えないのです。

6.改めて結論
ここまでの話をまとめます。
サポート終了後、パソコンはすぐに動かなくなるわけではありません。
しかし「カギの壊れた家」と同じで、いつ泥棒(ウイルス)が入ってきても不思議ではない状態です。
だからこそ――
「10月14日までに対応するのが理想。もし間に合わなくても、なるべく早く対応する」
この心構えで臨んでください。
安全にパソコンを使い続けるために、今から準備を始めましょう。